2023年9月22日~9月27日の期間に、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女36,331人を対象に、MMD研究所が行った調査の「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」では、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と契約をしている、スマートフォン1台の月額支払い額(データ通信プラン+通話料+端末分割費用)は、9,498円になっています。
どれだけ高いと思っても、インターネットの利用できないスマホの無い生活は考えられず、スマホ代は毎月の固定費として決して少なく無いウェイトを占めていて、複数の家族の分を合算すれば尚更です。
管政権の時代には、盛んに「携帯料金の値下げ」がマスメディアでも取り上げられていましたが、一向に安くならない自分のスマホ代を鑑みて、「あれは携帯料金であって、スマホ料金は変わっていないのでは?」と、もしもご自分を納得させているなら、それは違います。
携帯料金は総称として使われていたのであり、スマホ代も当然含まれているというか・・・2020年から2021年は既に携帯電話の多くはスマホになっていましたので、むしろそれがメインだと言えます。
利用しているスマホ代が安くなっていないのは、既存のプラン料金が値下げされたのではなく、安価な新しいプランが登場したことが値下であり、自分から何らかのアクションを起こさない限り、安くなることが無いだけの話です。
毎月支払う固定費である通信費を、月に数千円を仮に安くすることができれば、年間にすれば大きな金額を節約できますし、その後もずっとお得に利用できるようになる事を考えれば、通信費の見直しは早い時期に手を付けるべき案件です。
今回は、auスマホユーザーの通信費見直しと節約方法について解説します。
auのスマホプランで家族4人の通信費トータル費用は?
(出典:総務省)
このグラフは、総務省が令和5年版通信白書として発表している、2022年11月分のインターネットのトラフィック(利用流通量)です。
右肩上がりにインターネットのデータ利用量は増加していて、深く生活に浸透していることが明らかです。
よりデータ利用量が増える、無料で利用ができるYouTubeなどの動画視聴利用や、サブスクの充実によって従来はテレビ放送で視聴していた映画やドラマなどを、インターネット回線で利用しているユーザーが増えている事も大きな要因です。
この増加するデータ量を、スマホプラン契約だけで利用するためには、無制限プランに家族で加入するしか手がありません。
割引き適用後の通信費トータル費用
auの無制限プランは「使い放題MAX5G・4G」で、月額料金は7,238円です。
このプランでは家族3人以上で利用する場合、毎月スマホ1台につき1,100円の割引きが適用されます。
そのため、家族4人で利用した場合の通信費トータル費用は
(7,238円-1,100円)×4人=24,552円
になります。
通信費を見直して節約する方法は?
auの無制限プランだけで、インターネットを使っている場合の通信費見直しですが、結論から言えば難しいと言わざる得ません。
3大キャリアでは無制限プランの月額料金は概ね横並びのため、他社に乗り換えてもメリットは殆どありません。
格安SIMなど、月額料金の安さを打ち出しているプランを検討したいところですが、無制限プランを設けているケースは無く、例外的に通信速度を大きく制約して提供されていることはありますが、現実的な利用に則しているプランとは言えません。
通信費を見直して節約するためには、自宅で利用するインターネットの手段を見直すのが早道です。
自宅はWi-Fiでインターネット利用回線を一本化して安くなる
通信費を節約するのには、割安なインターネット接続を行うのが早道です。
家族が自宅で、それぞれ契約している通信会社の回線を利用してインターネットを行うのは、極めて割高なインターネット接続を行っていると言えます。
自宅にデータ容量無制限で利用ができる光回線を導入して、家族のインターネット接続をWi-Fi利用に一本化することで、通信費トータル費用は節約できます。
今の支払い費用に加えて、新たに光回線の料金が加わるなんて・・・むしろ支払い費用は増えるのではないか?という懸念をお持ちになるのも無理はありません。
その点について、ご説明しましょう。
スマートフォンの利用場所
(出典:ソフトバンク)
最もスマホを使う場所は、自宅が圧倒的に多くなっています。
上のグラフは、ソフトバンクが調査した全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査です。
特に腰を落ち着けて動画鑑賞するなど、大きなデータ利用量を消費するのは自宅で、無制限に高速通信が利用できる光回線をWi-Fiで利用すれば、契約しているスマホプランのギガを自宅で消費することは無くなります。
スマホプランのギガを消費するのは、外出時のWi-Fiが利用できない環境下だけに限定されます。
では、そんなスマホユーザーは、月にどれくらいのギガを消費しているのか?について、見てみましょう。
スマホユーザーの多くは3GB未満に収まっている
(出典:MM総研)
このデータは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用で、Wi-Fi利用を除いた、純粋にスマホプランのギガ消費量と利用者の割合を表しています。
3GB未満に利用者は固まっていて、最も多いのは月に1GB未満の利用者になっています。
月に3GB未満なら安くなる
auのスマホプランは、無制限プランと小容量プランの2つで、メインプランとしてショップでも一押ししてるのは無制限プランです。
一定容量を超えれば、割引きを加味した場合には、小容量プランでも無制限プランと大差ない価格の建て付けになっていて、無制限プランに誘導されるようになっています。
しかし、3GB未満しか利用していないスマホユーザーに、継続して無制限プランに留まらせるのは難しいため、無制限プラン契約者が月に3GB未満の利用しかしなかった場合には、1,650円の割引きが適用される仕組みになっています。
前述のように、どれだけ自宅で大容量を利用しても、自宅に光回線があればWi-Fiでギガを消費しないため、多くの場合にスマホ1台につき1,650円の割引きが適用されます。
家族4人の場合なら、1,650円×4人=6,600円が割引きされます。
導入する光回線の料金は、光回線サービスによって様々ですが、マンション利用の場合で概ね月額4千円台半ばまでで数多い選択肢がありますし、一戸建て利用の場合でも月額5千円台で利用ができるため、確実に安くなる計算になります。
光回線導入はコスパ以外のメリットも大きい
自宅に光回線を導入してWi-Fiが利用できるようになれば、スマートフォンを高速無制限に自由に使えるだけでなく、様々な利便性を享受することができます。
スマホ以外のタブレットやパソコンなどの端末でも、自由にインターネットが利用できるようになり、操作のしやすい大きな画面が使えます。
さらに大きな画面のテレビ利用もできて、スマホとは比較にならない迫力を楽しめますし、家族みんなでワイワイやるのも良いですね。
最近のプリンターは安価なタイプでもWi-Fi機能が標準装備されていて、家の中にある様々な端末から、1台のプリンターにWi-Fiでデータを送って印刷が可能です。
便利なフォーマットのデータが、プリンターメーカーでは用意されているケースも多く、Wi-Fiで繋がったプリンターならダイレクトに利用できる機種も増えていますし、プリンター単体でクラウドに保存されているデータも印刷できる様になっています。
ゲーム機の使い方も、Wi-Fiを通してソフトのデータをダウンロードして利用するスタイルが主流になり、ゲームアプリのサブスクも広く利用されるようになっています。
最近の家電はIoTに対応した機種が増加していて、Wi-Fiが利用できる環境になれば本領を発揮します。
外出先から冷暖房を入れたり、電気代の詳細をスマホアプリでチェックできたりするなど、便利さの享受や節約を効率的に行えます。
自宅にインターネットが利用できるWi-Fiが開通すれば、生活の質も費用以上に大きく向上すると言えます。
更に節約するなら「セット割」の活用
導入する光回線サービスには、何を選んでも良いのですが、通信費トータル費用を抑えるなら「セット割」の有無が重要な要素になります。
「セット割」とは?
「セット割」とは、光回線サービスが定めたスマホプランを併用することで、毎月スマホ代が割引きされる特典です。
auのスマホプランで、auスマートバリューというセット割適用の光回線を併用すると、前述の無制限プランの場合ならスマホ1台につき月額1,100円の割り引きが受けられます。
(*スマートバリューの適用には、固定電話のオプション契約月額550円が必要です。)
家族割1,100円や3GB未満割引き1,650円とは別に、スマホ1台につき1,100円が割引き額に加わりますから、家族4人なら4,400円の割引きが更に増えます。
これは、通信費トータル費用の大きな節約に繋がりますよね。
「セット割」スマートバリューが適用される光回線サービスは?
auユーザーが割引きを受けられる光回線サービスとしては、まずauひかりを思い浮かべる方も多いと思います。
当然、auひかりはauスマートバリューの適用光回線サービスです。
ドコモユーザーはドコモ光で同様のセット割がありますし、ソフトバンクでもソフトバンク光で同様の割引きを行っています。
しかし、auひかりは他の2社とは少々事情が異なっています。
ドコモ光・ソフトバンク光はNTT東西の光回線フレッツ光を使う「光コラボ」で、全国47都道府県全県をカバーしているだけでなく、郡部も含めた人口カバー率が圧倒的に高く、マンション集合住宅で光回線の利用が可能になる、建物内の共有スペース内までフレッツ光の引き込み工事が完了している物件数も圧倒的です。
「光コラボ」と比較すれば、auひかりの提供エリアは極めて限られています。
auひかりの提供エリア
auひかりはマンション集合住宅での利用は基本的に難しく、戸建て住宅でも上の地図で解るように、関西エリア・中部エリアでは利用ができません。
また、利用できる県内でも、ドコモ光・ソフトバンク光の「光コラボ」に比べれば、極めて狭い範囲に限定されていると言えます。
この圧倒的不利な状況に対応するため、KDDIではauスマートバリューという「セット割」を、自社の光回線サービスだけではなく、他社の電力系光回線サービス・地元のケーブルテレビの光回線サービスなどでも提供しています。
おすすめは「光コラボ」
それらだけではなく、ドコモ光・ソフトバンク光と同様の、前述のNTT東西の光回線フレッツ光を使う「光コラボ」でも、auスマートバリュー適用の光回線サービスがあります。
光コラボなら全国の幅広いエリアで利用ができて、マンション集合住宅の多くでも利用が可能です。
「フレッツ光」導入済みの建物なら、光コラボを利用することができます。
光コラボは、NTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社という豊富な選択肢があり、サービスの鎬を削っています。
将来的にau以外のスマホサービスにメリットを感じた場合でも、光コラボなら簡単に対応できます。
auひかり(電力系やケーブルテレビ系を含む)を利用していれば、au以外のスマホプランに乗り換えるのは困難が伴いますが、数多くある光コラボなら豊富なセット割が用意されているため、「事業者変更」という簡単な手続きだけで、新たなセット割りが享受できる可能性が高くなります。
もっともっと節約するならサブブランドの「UQモバイル」
(出典:UQ mobile公式サイト)
auの使い放題MAX5G・4Gプランで、割引きをフル活用したスマホ1台の月額料金は
(使い放題MAX5G・4G)7,238円-(家族3人以上割)1,100円-(3GB未満割)1,650円-(auスマートバリューセット割)1,100円=3,388円
になります。
当初の金額よりは随分安くなりますが、同じKDDIが提供しているauのサブブランド「UQモバイル」に乗り換えれば、更に安くなります。
UQモバイルは、auと同じ電波・通信品質で月額料金だけが安くなり、auで購入したスマートフォンも継続して利用することができます。
UQモバイルのセット割は、自宅セット割という呼び名は変わりますが、対応の光回線サービス併用で、スマートバリューと同様の割引きが受けられます。
セット割適用後のUQモバイルの月額料金は、以下の通りです。
トクトクプラン | コミコミプラン | ミニミニプラン | ||
1GB未満 | 15GB | 20GB | 4GB | |
月額料金 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 | 2,365円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 | 1,100円 |
割引き後 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 | 1,265円 |
自宅に光回線を導入する場合、最適なのはミニミニプランです。
先に計算したauの場合は3,388円でしたが、3GB以上の利用時には1,650円が加算されて5,038円になります。
しかし、UQモバイルのミニミニプランは4GBまでの利用が可能で、セット割適用後の月額料金は1,265円で利用できます。
スマホプランをauからUQモバイルに乗り換えて、セット割が適用される「光コラボ」に乗り換えることが、auスマホユーザーの通信費見直しと節約方法に最適です。
おすすめの「光コラボ」とUQモバイルで家族4人の通信費はどうなる?
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
UQモバイルのセット割が適用される、おすすめの「光コラボ」は、同じKDDIグループの、ビッグローブ株式会社が運営している「ビッグローブ光」です。
ビッグローブ光はドコモ光・ソフトバンク光と同じ、NTT東西の光回線フレッツ光を使う「光コラボ」で、前述のように日本中の幅広いエリアやマンション集合住宅などの建物で利用できます。
ビッグローブ光の月額料金は、マンションタイプ4,378円・一戸建てタイプ5,478円です。
家族4人の通信費トータル費用は?
家族4人で、スマホにはUQモバイルのミニミニプランを利用して、自宅ではビッグローブ光を使った場合の通信費トータル費用を計算してみましょう。
マンション集合住宅の場合
(ビッグローブ光 マンション)4,378円+(UQモバイル 4GB セット割後 1,265円)×4人-(auPAY割)187円=9,251円
一戸建て住宅の場合
(ビッグローブ光 戸建て)5,478円+(UQモバイル 4GB セット割後 1,265円)×4人-(auPAY割)187円=10,351円
auスマホだけで利用していた時の、通信費トータル費用は24,552円ですから、自宅に光回線を入れてUQモバイルに乗り換えることで、通信費トータル費用は半額を大きく下回る金額まで節約することができます。
しかも、スマホだけの時には享受できない、インターネットの楽しみ方もたっぷり利用できますね。
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