「irumo」と「UQモバイル」 お得なのはどっち？料金やセット割を比較

スマホ契約者が多いのは3大キャリア（ドコモ・au・ソフトバンク）であり、全体の8割を超えています。

3大キャリアの契約者が利用しているプランは、各社が基幹プランとしていて、ショップでも一推しの無制限プランを使っているユーザーが多く、2023年9月22日～9月27日の期間にスマートフォンを利用している18歳～69歳の男女36,331人を対象に行った調査である、「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」のデータでは、3大キャリアの契約者が支払っているスマホ1台の月額料金は9,498円と高額です。

しかし、3大キャリアには他にもプランがあり、安価に利用することができます。

ドコモのプランの一つとして提供されている「irumo」は、2023年のプラン改定によって登場した新しい小容量プランで、従来のドコモの小容量プランであるギガライトプランと比較して、安価に利用することができます。

auを擁するKDDIでは、auのサブブランドとして「UQモバイル」を提供していて、小容量から中容量までカバーしているプランを、auのプランよりも安価に利用ができます。

安価に利用できる人気スマホプランの、「irumo」と「UQモバイル」を比較して、お得なのはどちらなのか？解説していきます。

「irumo」「UQモバイル」は安価でも通信品質はメインプランと同じ

安くスマホプランを利用する方法があることは知っていても、敢えて乗り換えをせずに継続利用するユーザーの中には、安価なプランに乗り換えることで、今のドコモやauの信頼する通信品質が利用できなくなるのではないか？という、懸念材料をお持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし、それは「irumo」「UQモバイル」に関しては杞憂です。

「irumo」はドコモのプランの一つ

現在のドコモのプランは、従来の無制限プラン「ギガホプレミアプラン」に変わる「eximo」と、従来の小容量プラン「ギガライトプラン」に変わる「irumo」の2タイプになっています。

プラン構成を見ても解るように、「irumo」はドコモの一つのプランであり、基本的に回線や利用するアンテナ基地局、使う周波数帯（電波）まで全く同じです。

（＊例外として、最小の0.5GBプランがあります　詳細は後述するプランでご説明します）

繋がりやすさや通信品質は、「eximo」と「irumo」では基本的な差違は無く、旧プランのギガホプレミアプランやギガライトプランとも違いません。

もちろん「irumo」はトラブル時に、ドコモショップを利用することができるプランです。

「UQモバイル」はauのサブブランド

小容量プランの戦略は、auとドコモで異なっています。

auでは、メインブランドに従来から存在している小容量プランの「スマホミニプラン」は現在も新規契約が可能であり、別途でauのサブブランドとして安価な料金の「UQモバイル」を展開しています。

サブブランドは、小容量から中容量の利用者で料金の高さに不満を持つユーザーの、他社への流出を防ぐための受け皿としてのポジションであり、月額料金はメインブランドのauより安価でも、回線や利用するアンテナ基地局、使う周波数帯（電波）まで全く同じです。

繋がりやすさや通信品質は、「UQモバイル」と「au」では基本的な差違はありません。

「UQモバイル」はトラブル時に、全国のau Style/auショップ、UQスポットおよびトヨタau取扱店を利用することができます。

なぜ？安価なプランは通信品質の誤解をされるのか？

ここまでご説明してきたように、「irumo」「UQモバイル」は安価な月額料金で提供されていますが、通信品質はメインプランと同様に問題はありません。

ではなぜ？安価なプランにすると、通信品質が落ちるという誤解が存在するのかは、格安SIMとの混同があると推察できます。

「irumo」「UQモバイル」と格安SIMは明快に異なる

明確にしておきたいのは、安価に提供されているプランである「irumo」「UQモバイル」は、格安SIMではないということです。

格安SIMが安価なプランを提供できるのは、自社で回線やアンテナ基地局などの整備を行わず、それらを持っている通信キャリアから回線の「一部」を借り受けて運営されていることにあります。

この回線の全部ではなく「一部」というのが、格安SIMと通信キャリアが提供しているスマホプランの通信品質の違いを生むポイントです。

回線の一部しか利用ができない「格安SIM」では、通常の利用では支障が無くても、お昼休みや朝夕の通勤時間帯などの、多くのユーザーが一斉に利用する場面では、回線の一部だけを使うキャパシティを上回るため、通信速度の顕著な低下が発生するケースが多くなります。

回線の全部を利用ができる、通信キャリアが直接提供している「irumo」「UQモバイル」の通信速度は相対的に格安SIMよりも速く、お昼休みなどの時間帯でも回線に余力があるため、格安SIMと比較して通信速度低下が起こりにくくなっていると言えます。

「irumo」「UQモバイル」の両プランは、メインプランやメインブランドと同様な通信品質が利用できます。

基本的な料金プランを比較

各種割引などを適用しない、「irumo」「UQモバイル」の基本的な料金プランから見ていきましょう。

単身世帯で、インターネット回線はスマホプランだけというユーザーのプラン料金になります。

「irumo」の基本料金プラン

（出典：ドコモ公式）

旧プランのギガホプレミアプランでは、使った容量によって支払料金が変わる従量制プランでしたが、irumoでは一般的なプラン容量を選択するスタイルに変わっています。

一般的なプランでは見かけることが少ない0.5GBの容量プランは、基本的にドコモ回線でインターネットを殆ど利用しないユーザー向けで、スマホは電話通話が中心の利用者に最適なプランになっています。

0.5GBプランは、同じirumoの他の容量プランとは異なり、新世代の高速通信規格である5Gは利用することができない仕様になっており、使えるのは従来の4G LTEになるのに加えて、通信速度の上限も3Mbpsに制限されます。

容量チャージ料金

契約しているプランの容量を超過した場合、後述する通信制限が適用されます。

通常の速度を利用するためには、容量オプションのチャージをする必要があります。

容量の追加は割高な設定になっているので、度々チャージオプションを利用するなら、プラン変更を検討する方が賢明だと言えます。

余ったデータの繰り越し

契約プラン容量を使い切れなかった場合は、その月に残容量は消滅します。

電話の通話料とオプション

電話通話料は、eximoや他のドコモプランと同じ22円/30秒です

かけ放題

通信速度制限

「UQモバイル」の基本料金プラン

（出典：UQ mobile公式サイト）

UQモバイルには3つのプランが用意されていますが、容量4GBの「ミニミニプラン」と容量15GBの「トクトクプラン」が基本で、容量20GBの「コミコミプラン」は他のプランとは異なり、10分までの国内通話が何度でもかけ放題が標準装備になっています。

この「コミコミプラン」は、「ahamo」などの他社のオンライン専用プランへの対抗策です。

管内閣時に登場したオンライン専用プランは、20GB容量に通話かけ放題オプション標準が基本で、KDDIでも同様の「povo」をリリースしましたが、現在のpovoはpovo2.0に大幅リニューアルして、基本料無しの必要な時だけトッピングするスタイルに変わり、直接ライバルとなるオンライン専用プランが無くなったため、コミコミプランで担うことになった経緯があります。

容量チャージ料金

容量の追加は割高な設定になっているので、度々チャージオプションを利用するなら、プラン変更を検討する方が賢明だと言えます。

余ったデータの繰り越し

契約プラン容量を使い切れずに余った容量は、次の月に繰り越すことができます。

たとえば、4GBプランを契約していて3GBしか使わない場合、翌月は1GBを加えた5GBの容量からスタートすることになります。

その月も3GBしか利用しなかった場合、翌月は2GBを加えた6GBからのスタートになります。

いざ、使いたい時にプラン容量に余裕があるのは精神的余裕に繋がり、無駄なく容量を使えると言えます。

電話の通話料とオプション

電話通話料は、auのプランと同じ22円/30秒です

かけ放題

通信速度制限

インターネット利用が殆ど無いなら「irumo」がお得

殆どインターネットをスマホの通信で利用しないユーザーなら、irumoの0.5GBプランがお得です。

0.5GBプランは通信制限等がありますが、インターネットを利用しないなら問題にならず、安価な基本料でドコモ回線の電話が利用できます。

ただし、通話の利用方法によっては、割安に設定されているUQモバイルのかけ放題オプションを利用した方が、通話料込みの支払い料金は安くなるケースもあります。

3GB未満程度の利用なら「irumo」がお得

1ヵ月間に3GB未満程度のデータ利用に収まるなら、「irumo」の支払い額が安くお得になります。

4GB未満程度の利用なら「UQモバイル」がお得

たびたび3GBの容量を超える4GBまでの容量なら、「UQモバイル」が安くなります。

1GB当りの単価としては、irumo722円に対してUQモバイルは591円と安く、使い切れなかったデータは翌月に持ち越せるため、余裕を持って利用ができるUQモバイルの方が、3GB未満程度の利用ユーザーにもおすすめです。

UQモバイルのコミコミプランは、節約モードの利用ができます。

節約モード時は最大300kbpsに通信速度が制限されますが、ギガの消費をしません。

通常のLINE・メール等の利用は節約モードでもできますので、限りある容量を目一杯利用することが可能です。

9GB未満程度の利用なら「irumo」がお得

1ヵ月間に9GB未満程度の利用なら、「irumo」がお得になります。

しかし、3GBの時と同様に1GBあたりの単価を比較すれば、irumoの9GBプランは1GB当り375円になり、UQモバイルの15GBプランは231円と安くなるため、余裕を持って利用するならUQモバイルがおすすめです。月額料金もirumoの3GBとUQモバイルの15GBプランでは、毎月88円の違いしかありません。

9GB超の利用なら「UQモバイル」がお得

irumoでは最大容量が9GBになり、9GBで不足するユーザーは小さくない通信制限がかかってストレスが溜まります。

通信速度を回復するためには、1GB当り1,100円の料金がかかり、コスパは一気に悪化します。

UQモバイルの15GB容量のトクトクプランは、容量超過後も比較的実用的な最大通信速度になることも併せて、インターネットを比較的利用するユーザーにおすすめです。

単価では20GBのコミコミプランが最も安く、1GB当り163円になります。

この料金で10分間のかけ放題も付いてくるので、これ一台で何でもこなす単身スマホ利用ユーザーに最適です。

家族で利用する料金を比較

「irumo」と「UQモバイル」を、家族で利用する場合を比較してみましょう。

「irumo」を家族で利用する料金

（出典：ドコモ公式）

irumoでは家族利用で安くなる、「家族割」の割引制度がありません。

「UQモバイル」を家族で利用する料金

（出典：UQ mobile公式サイト）

UQモバイルは家族利用で安くなる、「家族割」がスマホ1台につき月額550円の適用が受けられます。

コミコミプランは対象外です。

インターネット利用が殆ど無いなら「irumo」がお得

家族で利用して割引制度が無くても、インターネットを殆ど利用しないユーザーには、irumoの0.5GBがお得になるのは単身利用時と同様です。

一般的なインターネット利用なら「UQモバイル」がお得

1ヵ月間に3GB程度の利用でも、家族割を適用したUQモバイルの方が安くお得になります。

ピンポイントで6GB未満程度利用の場合は、irumoが安くなるケースもありますが、irumoの6GBとセット割を適用したUQモバイルの15GBは88円の差しか無く、使い勝手を考えればUQモバイルがお得です。

自宅でWi-Fiを利用して「セット割」を適用する料金を比較

近年インターネットの利用が、スマホ以外のパソコンやタブレット端末・ゲーム機や、テレビなどの横に広がり見せるのに加えて、大きなデータ量を短時間で消費する、動画視聴がサブスクや無料視聴サイトの充実などによって広がり、インターネットに利用されるデータ量は増加の一途です。

スマホだけでインターネット利用するには限界があり、自宅にスマホとは別のインターネット回線を導入して、Wi-Fiを利用するケースが増えています。

自宅に導入するWi-Fi用の回線としては、高速通信を無制限に利用が可能な光回線が最適です。

その動きに対応して、特定のスマホプランと光回線サービスを併用することで、毎月のスマホ代が家族の分まで割引される「セット割」が設けられています。

セット割を利用することで、通信費トータル費用の節約に確実に繋がるため、高品質なインターネット利用環境とコスパを合理的に両立させる方法として、利用するユーザーが増えています。

インターネットの利用量は増加の一途

（出典；総務省）

このデータは、総務省が2024年2月21日に発表している、「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果（2023年11月分）」です。

一見してインターネットの利用量が右肩上がりなのは明白で、ブロードバンド回線1契約について、1カ月間で232.4GBが利用されています。

最新の国勢調査の世帯人数は2.21人で計算すれば、概ね一人あたり100GB超のデータ量のインターネット利用になります。

自宅でWi-Fiが利用できればスマホプランは小容量で十分

（出典：MM総研）

スマホプランで月に100GB超を利用するには、基本的に通信キャリアの無制限プランを契約するしか方法がありません。

しかし、大きなデータ量を一気に消費する使い方は動画視聴が大半であり、その利用場所は自宅であるケースが圧倒的に多くなっています。

その部分を、契約しているスマホプランのギガを消費するのではなく、高速無制限に家族を含めて利用ができる、光回線サービスの回線によるWi-Fiを利用することで、スマホプランのギガ消費は自宅では0になります。

スマホプランは外出時にWi-Fiが利用できない場所に限られ、一般的なスマホの使い方では、それほど大きなデータ量は必要としていません。

上のグラフは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態（2023年1月調査）」で、スマホの契約しているプランで1ヵ月間のギガ消費を表しています。

多くのユーザーが3GB未満になっていて、最も多いのは1GB未満のユーザーです。

そのため、インターネットの利用量が増加する現代にあっても、自宅に光回線サービスを導入すれば、スマホプランは小容量から中容量で問題の無いユーザーが大半であり、これはここまで見てきた「irumo」「UQモバイル」のプラン内容と極めて好相性だと言えます。

「irumo」「UQモバイル」にセット割が適用される光回線サービスを組み合わせて併用すれば、合理的なコスパの良いインターネット利用環境が構築できます。

「irumo」をセット割で利用する料金

（出典：ドコモ公式）

0.5GBは対象外ですが、他のプランではスマホ1台につき月額1,100円のセット割が適用されます。

irumoにセット割が適用される光回線

irumoでセット割が適用される光回線は、「ドコモ光」に限定されます。

「UQモバイル」をセット割で利用する料金

（出典：UQ mobile公式サイト）

コミコミプランは対象外ですが、他のプランにはスマホ1台につき月額1,100円のセット割が適用されます。

セット割を適用する場合は、家族割は適用されません。

UQモバイルにセット割が適用される光回線

セット割が適用される光回線サービスは、auひかりはもちろんのこと、電力系光回線・ケーブルテレビ系光回線に加えて、NTT東西のフレッツ光を使う光コラボにも対象があります。

外出先でインターネット利用が殆ど無いなら「irumo」がお得

外出先でインターネット利用を殆どしないユーザーには、やはりirumoの0.5GBがお得になります。

一般的なインターネット利用なら「UQモバイル」がお得

一般的なインターネット利用をするユーザーには、1GB当りの単価を見ればUQモバイルがお得です。

余裕あるプラン容量とギガの翌月繰り越しができることで、快適なインターネット利用環境をコスパ良く構築できます。

UQモバイルにセット割が適用される最適な光回線サービスは？

UQモバイルにセット割が適用される光回線サービスは複数ありますが、最適なのはNTT東西の光回線「フレッツ光」を使う「光コラボ」です。

NTT東西が敷設管理している光回線フレッツ光は、光回線では唯一の全国47都道府県全県をカバーしていて、日本全国の多くの場所で利用ができる提供エリアになっています。

加えて、マンションで光回線を利用するためには、建物の共有スペース内まで引き込み工事が完了している必要がありますが、フレッツ光なら多くのマンションに既に工事が完了していて、お住まいのマンションが他の光回線は利用ができなくても、フレッツ光対応マンションである確率が高くなっています。

フレッツ光が利用できる場所や建物では、光コラボを利用することができます。

利便性が高くコスパの良い、UQモバイルに組み合わせる、セット割対応の光コラボを具体的にご紹介します。

光コラボ「ビッグローブ光」＋「UQモバイル」にセット割がお得

(出典：ビッグローブ光申込サイト)

UQモバイルと併用するセット割適用の光回線サービスには、「ビッグローブ光」が最適です。

老舗プロバイダとして、日本のインターネットを牽引してきた歴史に裏打ちされた豊富なノウハウがあり、現在はKDDIグループ傘下になっているビッグローブ株式会社が運営する光コラボがビッグローブ光です。

ビッグローブ光の月額料金は、マンション集合住宅4,378円・一戸建て住宅5,478円です。

キャッシュバックキャンペーン

ビッグローブ光を新規契約すると、今ならキャッシュバックが受け取れるキャンペーンが行われています。

工事費無料キャンペーン

光回線を導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。

ビッグローブ光の導入には最大で28,600円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。

引っ越し移転時の工事費用が無料

将来引っ越しをする場合には、引っ越し先でも光回線の導入工事は必要であり、工事費用もその都度かかってきます。

ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。

転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。

家族3人で利用した場合の通信費トータル費用

家族3人で利用した場合での、光回線の料金とスマホ代を合わせた通信費トータル費用を計算してみましょう。

＊auPAYカードで支払う場合

家族3人のスマホ代と光回線サービスを合算した1ヵ月の費用は、マンションなら8,000円を下回り、戸建てでも9,000円程度で利用することができてお得です。