「UQモバイル」と「ワイモバイル」は、どちらもスマホ代を安くする、通信キャリアのサブブランドとして人気があり、多くの共通点があります。
スマホ契約で契約者が多く高いシェアを占めているのは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と呼ばれる大手通信会社のメインプランで、小容量プランと無制限プランが用意されていますが、ショップ店頭で一押しの無制限プランを多くのユーザーが契約しています。
通信キャリアの無制限プランは、いつでもどこでもインターネットが無制限に利用できる利便性は高いのですが、その分月額料金も高く、スマホ1台につき7,000円を超えるのを負担に感じている方も多いと思います。
そうは言っても、小容量プランでは容量不足に毎月陥るのも困るし、無制限プランと比べれば安くなるとはいえ、まだまだ高いしなぁ・・・・・いっそのこと格安SIMにでも乗り換えるか!というユーザーの受け皿として、他社への流出を防ぐために、安価な月額料金を設定しているのが「サブブランド」です。
同じサブブランドの立ち位置である「UQモバイル」と「ワイモバイル」ですが、共通点だけではなく実は異なっている部分も多く、プランのコンセプトも異なっています。
「UQモバイル」と「ワイモバイル」を徹底比較して、どちらがお得なのか?解説します。
「UQモバイル」と「ワイモバイル」の共通点
「UQモバイル」と「ワイモバイル」の共通点から見ていきましょう。
サブブランド
UQモバイルはauのサブブランドで、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。
どちらもメインプランよりも、安価な月額料金で利用ができます。
メインブランドと同じ回線・電波
サブブランド「UQモバイル」「ワイモバイル」は、安い月額料金が設定されていることから、メインブランドと比較すると「通信速度が遅い」「電波が悪く繋がらない場所がある」などの誤解もあるようですが、サブブランドはメインブランドと全く同じ回線・周波数帯(電波)を利用していて、使っているアンテナ基地局も全く同じです。
この点が、格安SIMとサブブランドでは大きく違うところで、格安SIMとサブブランドは同じ電波やアンテナ基地局を利用するため、繋がりやすさでは同じですが、格安SIMでは回線の一部しか使うことができません。
回線の一部しか利用できない格安SIMは、全部の利用ができるサブブランドと比較して、相対的に通信速度が遅くなる傾向になります。
その違いが特に顕著に出るのは、お昼休みの時間帯や通勤通学の時間帯など、多くのユーザーが集中する状態の時で、格安SIMは回線の一部しか利用ができないことが徒(あだ)となって、回線上の渋滞が発生してしまうことが避けられません。
回線が渋滞すれば通信速度が遅くなり、インターネット利用にストレスが溜まるケースが少なくありません。
サブブランドの「UQモバイル」「ワイモバイル」は、利用が集中する時間帯でも速度低下の影響が少なく、快適に利用することができます。
店舗の利用
安価な月額料金で使えるスマホプランとしては、格安SIM以外にも、3大キャリアがリリースしている、「ahamo」「povo」「LINEMO」のオンライン専用プランがあります。
スマホプランを契約するのは、時代の流れもあり混雑回避や特典を考えても、オンラインですることがおすすめですが、トラブル時にはオンラインだけでは不安があり、対面での対応を望んでいるユーザーも少なくありません。
格安SIMは店舗数が極めて少なく、オンライン専用プランでは基本的に店舗利用をすることができません。
サブブランドの「UQモバイル」「ワイモバイル」は、全国にある店舗を利用することができる安心感があり、何か解らないことやトラブルが発生したときに、駆け込み寺としてショップを利用してきたメインブランドのユーザーも、サブブランドなら不安なく乗り換えができます。
無制限・大容量プランが無い
サブブランドの「UQモバイル」「ワイモバイル」は、メインブランドとプラン内容を比較した時に、無制限・大容量のプランが無いことも共通しています。
無制限プランを利用してきたユーザーは、容量上限があることに不安を覚える方もいらっしゃると思いますが、殆どのユーザーにそれは杞憂です。
MM総研が17,694人に調査を行った「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2024年1月調査)」では、月に10GB未満利用のユーザーは75.7%に上り、スマホユーザーの4人に3人は、サブブランドにも存在している10GBまでのプランで不足がありません。
スマホプランのギガ消費量は二極化が顕著で、スマホプランで動画視聴などを頻繁に利用するユーザーが数十GBから100GB超である一方、スマホで動画視聴をしないユーザーや、自宅の光回線などでWi-Fiを使うユーザーは、数GB程度の利用容量で収まっています。
自宅でWi-Fiが利用できるユーザーの多くは、動画視聴をするユーザーを含めて3GB未満の利用が大半で、10GB未満利用のユーザーの多くは3GB未満が多数であり、利用者の割合が最も多いのは月に1GB未満のスマホユーザーです。
これらを総括すると、一般的なスマホユーザーで、自宅にWi-Fi環境が無い場合は10GB程度のプランが最適で、自宅にWi-Fi環境がある場合は3GB程度のプランが最適だということになり、メインブランドを利用するよりもサブブランドの「UQモバイル」「ワイモバイル」を使った方が、どちらもコスパはずっと良くなります。
もちろん、スマホは電話通話が中心で、自宅でもスマホでのインターネットは殆ど利用しないユーザーなら、自宅のWi-Fiの有無にかかわらずサブブランドの小容量プランが最適ですし、外出先でも動画視聴をコンスタントに行うヘビーユーザーなら、素直にメインブランドの無制限プランの方がストレス無く利用ができます。
「UQモバイル」と「ワイモバイル」のプランを比較
「UQモバイル」と「ワイモバイル」のプラン内容は、少々異なっています。
ワイモバイルが一般的な容量別プランの構成になっているのに対して、UQモバイルは本来の容量別プランに加えて、他社オンライン専用プランの「ahamo」「LINEMO」への対抗も担っています。
基本プラン
割引等を考慮しない、基本プランから見ていきましょう。
これは、自宅に割引対象になるWi-Fi用の回線を利用していない、単身者のユーザーが利用する月額料金になります。
ワイモバイル
プラン名 | S | M | L | ||
容量 | 4GB | 1GB未満 | 20GB | 1GB未満 | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,915円 | 4,015円 | 2,915円 | 5,115円 |
ワイモバイルのプランは「シンプル2」と呼ばれるもので、容量別にS/M/Lに区分けされた解りやすいプランになっています。
中容量のM(20GB)とL(30GB)は、1GB未満の利用の少なかった月は、自動的に料金が2,915円になります。
ギガ消費がそれほど多くないユーザーは、プランSの4GBがコスパ良く合理的です。
スマホユーザーの3/4を占める、10GB未満程度を利用しようと思うと、20GBのプランMになり少々割高感が否めません。
UQモバイル
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 20GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
UQモバイルは、一般的な段階容量別にはなっていません。
ミニミニプラン
このプランは一般的な月に最大4GBが利用できるタイプで、多くのユーザーがコスパ良く利用ができるプランだと言えます。
このプランのみ、節約モードが利用できます。
節約モードは専用アプリからできる通信速度の切り替えで、通信速度は300Kbpsに制限されますが、このモード利用中のギガ消費はカウントがされません。
LINEのメッセージや通話、radikoの視聴や音楽ストリーミング程度なら利用が可能で、動画視聴をするときやビデオ通話を行う時だけ、通常の速度に戻すことで4GBを目一杯利用することができます。
ワイモバイルの低容量プランにはない、UQモバイルのメリットです。
トクトクプラン
4GBで足らないユーザーに対して、ワイモバイルでは次の括りが20GBになりますが、UQモバイルでは15GBの容量であるトクトクプランになっています。
スマホユーザーの3/4を占める、10GB未満程度を利用しようと思うと、ワイモバイルよりもコスパは良いと言えます。
1GB未満利用時の同一プランでも別料金設定は、トクトクプランの方が先で、ワイモバイルはプラン改定で取り入れたと考えられます。
スマホの契約プランのギガを消費しない、殆どWi-Fi以外ではインターネットをスマホで利用しない1GB未満のユーザーは、ミニミニプランよりも安くなり、これもワイモバイルには無いメリットだと言えます。
ただ、何らかの拍子に利用した月には、1GBを超過した途端に3,465円になり、ミニミニプランと比較して、コスパは一気に悪化するのには注意が必要です。
コミコミプラン
コミコミプランは20GBのデータ容量と、国内通話10分までなら何回通話しても無料で通話し放題を組み合わせたプランです。
これは、他社のオンライン専用プランである、「ahamo」「LINEMO」を強く意識したプランです。
オンライン専用プランはドコモによる「ahamo」が最初で、それに対抗するほぼ横並びの形で、KDDIは「povo」をリリースしました。
しかし、povoはpovo2.0への変更により大きく姿を変えて、従来のスマホプランとは大きく異なる、基本料0円で利用する分だけ、トッピングという先払い方式でチャージするスタイルになりました。
そのためKDDIグループでは、他社のオンライン専用プランと直接競合するものが無くなったため、新たに登場したのがオンライン専用プランに極めて近い特性がある「コミコミプラン」です。
自宅にWi-Fi用の回線を持たない、単身者に使い勝手の良いプランであるのは、他のオンライン専用プランと同様ですが、「ahamo」「LINEMO」よりも月額料金が若干高くなっている分、かけ放題の通話時間は他社が5分なのに対して、コミコミプランでは10分になっています。
他社のオンライン専用プランと、UQモバイルのコミコミプランの最も大きな違いは、コミコミプランなら、トラブル時などにショップ利用ができる点が大きなアドバンテージです。
家族割
自宅にWi-Fi回線を持たない、複数の家族で利用する場合に適用される「家族割」について、「UQモバイル」と「ワイモバイル」をそれぞれ比較してみましょう。
ワイモバイル
ワイモバイルを家族で利用する場合、2人目から月額1,100円の「家族割」が適用されます。
家族3人なら毎月2,200円の割引が適用され、家族4人なら毎月3,300円の割引が適用されます。
プラン名 | S | M | L | ||
容量 | 4GB | 1GB未満 | 20GB | 1GB未満 | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,915円 | 4,015円 | 2,915円 | 5,115円 |
家族割2人 | 3,630円 | 4,730円 | 6,930円 | 4,730円 | 9,130円 |
家族割3人 | 4,895円 | 6,545円 | 9,845円 | 6,545円 | 13,145円 |
家族割4人 | 6,160円 | 8,360円 | 12,760円 | 8,360円 | 17,160円 |
使い勝手の良い、4GBのプランSを家族4人で利用しても、トータル費用は6,160円で収まるので、メインプランの無制限プラン1人分よりも安くなりますね。
UQモバイル
UQモバイルを家族で利用する場合、1人目から最大月額550円の「家族割」が適用されます。
家族2人なら最大毎月1,100円の割引が適用され、家族3人なら最大毎月1,650円の割引が適用され、家族4人なら最大毎月2,200円の割引が適用されます。
コミコミプランは家族割の対象外で割引が適用されません。
これは、他社のオンライン専用プランと対抗するための金額提示を行っているので、他社と同様に割引も適用外になっていると推察できます。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 20GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
家族割2人 | 3,630円 | 3,454円 | 5,830円 | 6,556円 |
家族割3人 | 5,445円 | 5,181円 | 8,745円 | 9,834円 |
家族割4人 | 7,260円 | 6,908円 | 11,660円 | 13,112円 |
4GBのプランで比較すると、3人以上の家族利用ではワイモバイルの方が安くなります。
スマホユーザーの3/4を占める、10GB未満程度を利用しようと思うと、家族何人で利用しても、UQモバイルのトクトクプランの方が安くなります。
セット割
セット割は、対象の光回線サービスなどのWi-Fi用回線とスマホプランを併用することで、スマホ代が割引されるサービスです。
先の家族割と、このセット割の併用をすることはできません。
セット割を適用させた方が、コスパのメリットは大きいと言えます。
「セット割」について、「UQモバイル」と「ワイモバイル」をそれぞれ比較してみましょう。
ワイモバイル
ワイモバイルでセット割が適用されるWi-Fi用の回線は、ソフトバンクが運営している光回線サービスの「ソフトバンク光」・無線を使うホームルーターの「ソフトバンクエアー」が対象になっています。
どちらも自宅で利用するWi-Fiとして、固定料金で無制限に家族全員がインターネットを利用できるため、家で大量のデータを消費する動画視聴を、スマホだけでなくテレビやパソコンを使って視聴しても、料金を気にすることなく利用が可能になります。
割引額はスマホプランによって異なり、スマホ1台につきプランSの場合は月額1,100円、プランMとLは月額1,650円の割引が適用されます。
プラン名 | S | M | L | ||
容量 | 4GB | 1GB未満 | 20GB | 1GB未満 | 30GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,915円 | 4,015円 | 2,915円 | 5,115円 |
セット割 | 1,100円 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 |
単身利用 | 1,265円 | 1,265円 | 2,365円 | 1,265円 | 3,465円 |
家族割2人 | 2,530円 | 2,530円 | 4,730円 | 2,530円 | 6,930円 |
家族割3人 | 3,795円 | 3,795円 | 7,095円 | 3,795円 | 10,395円 |
家族割4人 | 5,060円 | 5,060円 | 9,460円 | 5,060円 | 13,860円 |
ソフトバンク光の月額料金はマンション4,180円・一戸建て5,720円で、ソフトバンクエアーは5,368円です。
自宅にWi-Fiが利用できる環境があれば、多くのスマホユーザーに4GBのプランSが最適です。
自宅Wi-Fi回線の金額と家族分のスマホ代を足したものが、通信費トータル費用になります。
UQモバイル
UQモバイルでセット割が適用されるWi-Fi用の回線は多岐に渡り、光回線サービスではKDDIの「auひかり」の他、電力管内エリアで電力会社が提供する「電力系光回線」、地元密着のケーブルテレビ会社が提供する「ケーブルテレビ系光回線」、NTT東西の光回線フレッツ光を使う「光コラボ」があります。
無線回線のホームルーター「UQ WIMAX」を含む、セット割が適用される対象の広さは、適用が限定されるソフトバンクに比べて、大きなアドバンテージです。
割引額はスマホプランによって異なり、「ミニミニプラン」「トクトクプラン」では月額1,100円が適用され、「コミコミプラン」は家族割が適用されないのと同様に、やはりセット割の適用はありません。
プラン名 | ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | |
容量 | 4GB | 1GB未満 | 15GB | 20GB |
基本月額料金 | 2,365円 | 2,277円 | 3,465円 | 3,278円 |
セット割 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 0円 |
単身利用 | 1,265円 | 1,177円 | 2,365円 | 3,278円 |
家族割2人 | 2,530円 | 2,354円 | 4,730円 | 6,556円 |
家族割3人 | 3,795円 | 3,531円 | 7,095円 | 9,834円 |
家族割4人 | 5,060円 | 4,708円 | 9,460円 | 13,112円 |
自宅にWi-Fiが利用できる環境があれば、多くのスマホユーザーに4GBのミニミニプランが最適です。
割引適用後の両者の4GBプラン金額と、ワイモバイルのプランMとUQモバイルのトクトクプランが、割引適用後に全く同じになるのは興味深いですね。
自宅Wi-Fi回線の金額と家族分のスマホ代を足したものが、通信費トータル費用になります。
UQモバイルに最適な自宅Wi-Fi用回線は無線?有線?
数多いUQモバイルのセット割が適用されるWi-Fi用回線の中で、最適なものを考えてみましょう。
まず、光回線か無線回線か?ですが、導入工事を行うことに支障が無ければ、光回線が断然おすすめです。
光回線は無線回線のホームルーターと比較して、実際に使える通信速度や安定感の面で、圧倒的に光回線が優位です。
実際に利用しているユーザーが通信速度を計測している「みんなのネット回線速度」で、直近3ヵ月の光回線とホームルーターの平均速度を比較してみましょう。
〇ホームルーター
- Ping 46.2ms
- ダウンロード速度 166.7Mbps
- アップロード速度 23.1Mbps
〇光回線
- Ping 17.2ms
- ダウンロード速度 382.7Mbps
- アップロード速度 410.0Mbps
Pingは反応速度で、数値が小さいほどレスポンスが良いと言えます。
オンラインゲーム利用を快適に利用するためには、少なくとも20ms以下だと言われています。
ダウンロード速度とアップロード速度は、数値が大きいほど速いと言えます。
通信速度やレスポンスで光回線の優位性は明らかで、無線回線では使い方(継続利用時間や大きなデータを一度に扱うなど)によっては制限を受ける可能性があるのに対して、光回線では一切の制限がありません。
自宅のWi-Fi用回線としては光回線が最適で、これはUQモバイルだけでなく、ワイモバイルのセット割が適用される回線でも同様です。
UQモバイルに最適なセット割が適用される光回線は?
良くも悪くも、ワイモバイルではソフトバンク光に限定されるので、光回線の選択に悩む必要はありません。
UQモバイルでは数多くの選択肢があり悩ましいところですが、おすすめするのはNTT東西の光回線フレッツ光を使う「光コラボ」です。
光回線でインターネットを利用する場合、戸建てでは提供エリアになっている必要があり、マンションでは建物の共有スペース内まで光回線の引き込み工事が完了している必要があります。
NTT東西の光回線「フレッツ光」は、光回線で唯一全国47都道府県全県をカバーしている光回線で、日本の多くの居住エリアが提供エリアになっていますし、マンションでも最も多く利用ができる光回線です。
フレッツ光が利用できる場所や建物では、光コラボを利用することができます。
また、将来的なスマホプランの乗り換え後にセット割を適用させるのにも、光コラボに優位性があります。
今後、他社から魅力的なプランや条件が出てきて、スマホプランを乗り換えた場合に、使っている光回線ではセット割の適用が受けられなり、自分や家族にとってメリットのあるスマホプランへの乗り換えの障壁に、光回線がなってしまう可能性があります。
「auひかり」や「電力系やケーブルテレビ系光回線」から、光回線の乗り換えを行う場合、既存の光回線の解約撤収工事を行い、新たに工事の必要な光回線を導入する必要があります。
しかし光コラボは、光コラボから別の光コラボには、「事業者変更」という簡単な手続きだけで乗り換えが可能で、工事も必要が無く、インターネットが利用できない期間も生じません。
選択肢の多さとしても、光コラボはNTT東日本エリアで530社・NTT西日本エリアで235社の数多くから提供されていて、格安SIMを含む幅広いセット割に対応しています。
ドコモのセット割が適用される「ドコモ光」も、ソフトバンクの「ソフトバンク光」も、光コラボの一つで、簡単に乗り換えが可能になっています。
ケース別「UQモバイル」と「ワイモバイル」どちらがお得?
「UQモバイル」と「ワイモバイル」は、どちらも現在契約者数が増加している人気のプランであり、その内容は拮抗しています。
どちらがお得になるのか?利用用状況ケースによって、考えてみましょう。
スマホプランだけの単身利用のケース
どちらも特定のカード支払い(ワイモバイルはPayPayカード・UQモバイルはauPAYカード)で、毎月187円の割引は適用されますが、家族割やセット割が適用されない、スマホプランだけでインターネットを利用する、単身利用契約の場合から見ていきましょう。
小容量でOKの場合 どちらでも同じ
それほど頻繁にスマホでインターネットを利用しないユーザーは、どちらにも用意されている4GBのプランで概ね大丈夫で、月額料金も全く同じなので、ソフトバンクで購入したスマホから乗り換えるならワイモバイル、auで購入したスマホから乗り換えるならUQモバイルという認識でOKです。
4GB以上が必要な場合 UQモバイル
4GB以上が必要で、一般的に利用者が多い10GB程度までの利用なら、UQモバイルのトクトクプランを利用した方が安くなります。
オンライン専用プランに近い使い勝手で、20GBに国内通話10分何度でも通話無料を組み合わせているコミコミプランは、電話もネットもこれ一台の単身利用者にコスパの良い最適なプランで、オンライン専用プランには無い店舗利用もできます。
30GB程度が必要な場合 ワイモバイル
15GBから20GB程度ではギガ数が足らない、30GB程度が必要なユーザーは、ワイモバイルのプランLの一択です。
UQモバイルのデータチャージは1GB当り1,100円で、追加して利用すればコスパは悪化するため、ワイモバイルの方がお得です。
スマホプランだけの家族利用のケース
自宅でWi-Fi用回線を併用しない、家族で利用するケースを考えてみましょう。
小容量でOKの場合 3人以上ならワイモバイル
家族割は、ワイモバイルが金額は1,100円と大きいのですが、適用されるのは2人目からで、UQモバイルは1人目から適用されますが、金額は550円になることでケースバイケースになります。
小容量プランを家族2人で利用するなら両者同じですが、3人以上で利用する場合はワイモバイルがお得になります。
4GB以上が必要な場合 UQモバイル
家族全員が毎月30GB程度を必要としているのはレアケースで、多くは4GBで足りないとは言っても10GB程度で事足りる場合が大半です。
家族割を適用しても10GB程度をコスパ良く利用するには、UQモバイルのトクトクプランが最適でお得です。
アクティブに利用するお父さんやお子さんなら、家族割が適用されなくてもコミコミプランが割安でコスパが良く、他の家族は少量プラン利用でもメリットがあります。
自宅Wi-Fi用回線を併用のケース
自宅にセット割が適用されるWi-Fi用回線を導入して、ワイモバイル・UQモバイルを併用する、セット割が適用される単身利用の場合を考えてみましょう。
小容量でOKの場合 どちらでも料金は同じだがUQモバイル
自宅でWi-Fiが利用できる場合は、外出時にWi-Fiが利用できない場所で利用するのみのギガ消費ですから、4GB程度で多くのユーザーは事足ります。
この場合の両者の4GBプランの料金は、単身でも家族利用でも同様の金額になっています。
4GBを合理的に利用するには、UQモバイルのミニミニプランなら前述の節約モードが利用できるので、UQモバイルの方がお得です。
お得にコスパ良く通信費トータル費用を下げるなら、NTT東西の光回線を使うUQモバイルにセット割適用の光コラボと、UQモバイルを併用するのがおすすめです。
具体的な光コラボと、通信費トータル費用を計算してみましょう。
光コラボ「ビッグローブ光」+「UQモバイル」にセット割がコスパ良く利用できる
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
「UQモバイル」と「ワイモバイル」を比較して、コスパを重視した利用方法を考えた場合、自宅に光コラボの「ビッグローブ光」を導入して、スマホは「UQモバイル」の「ミニミニプラン」を併用し、セット割の適用を受けるのがおすすめです。
ビッグローブは、インターネットの創生期から日本のインターネットを牽引してきた老舗プロバイダで、高い技術力と備えていることに加え、現在ではKDDIグループの一員になっているビッグローブ株式会社がビッグローブ光を運営しているため、UQモバイルにセット割が適用できます。
ビッグローブ光の月額料金は、マンション集合住宅4,378円・一戸建て住宅5,478円です。
キャッシュバックキャンペーン
ビッグローブ光を新規契約すると、今ならキャッシュバックが受け取れるキャンペーンが行われています。
工事費無料キャンペーン
光回線を導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。
ビッグローブ光の導入には最大で28,600円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
引っ越し移転時の工事費用が無料
将来引っ越しをする場合には、引っ越し先でも光回線の導入工事は必要であり、工事費用もその都度かかってきます。
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。
転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。
家族3人で利用した場合の通信費トータル費用
光回線のビッグローブ光と、auのサブブランドであるUQモバイルを併用する事で、スマホ1台につき最大毎月1,100円のセット割が10契約まで適用が受けられます。
家族3人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。
ビッグローブ光 | UQモバイル | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 3人 | 7,986円 |
戸建て | 5,478円 | 1,265円 | 3人 | 9,086円 |
*auPAYカード支払い割187円も適用した場合
メインブランドの無制限プランだけで、インターネットを利用している場合と比べて、快適に無制限で利用ができる光回線を自宅では利用しても、通信費トータル費用は安くなります。
たとえば、家族3人でauの使い放題MAXだけを利用した場合と比較して、通信費トータル費用は毎月6,369円が安くなり、年間では76,428円がお得になります。