NURO光からビッグローブ光への乗り換え方法・手順を解説

NURO光は、一般的な光回線サービスで主流になっている公称値1Gbpsの通信速度に対して、主力サービスで公称値2Gbpsの通信速度を打ち出す、顧客獲得への戦略を行っています。

通信速度に重点を置くユーザーに人気のNURO光ですが、公表されている2Gbpsの通信速度はあくまで計算上の理論値でしかなく、実際のインターネット利用では大きく劣る数値しか計測しても出ません。

それ以前に、家族で動画視聴するなど、インターネットの通信速度が必要になる少々ヘビーな使い方をしても、実用上公称値が1Gbpsの光回線サービスでも、基本的に問題は発生しません。

コスパ的に考えると、特定の光回線サービスとスマホプランを併用することにより、毎月のスマホ代が家族分まで割引される「セット割」の活用は、光回線代とスマホ代を合算した毎月の通信費トータル費用を下げられますが、NURO光はその分野に積極的とは言いがたく、キャリア回線ではソフトバンクのスマホプランのみが、セット割の対象になっています。

セット割対象になっても、ソフトバンクのスマホプランは割高であり、コスパは良くありません。

また、NURO光ユーザーは通信速度に重きを置き、スマホプランはセット割対象外を利用している方も多くなっています。

コスパ重視の、セット割を活用して通信費トータル費用の節約を考えた場合、特にauスマホのユーザーなら、老舗プロバイダが運営している光回線サービス「ビッグローブ光」への乗り換えがおすすめです。

現在のビッグローブは、KDDI傘下の完全子会社が運営していて、au・UQモバイルとビッグローブ光を併用することで、セット割が適用されます。

「NURO光」から「ビッグローブ光」へ乗り換える、方法や手順について解説していきます。

「NURO光」から「ビッグローブ光」へ乗り換える手順

「NURO光」から「ビッグローブ光」へ乗り換える手順で全体的な流れからご説明します。

1. ビッグローブ光へ申し込みを行う
2. 回線導入工事日のスケジュールを確定させる
3. NURO光の解約日を確定させる
4. ビッグローブ光の工事が行われる
5. ビッグローブ光が開通する
6. NURO光でレンタルしている機材等の返却

決して難しい作業ではありません。

順を追って見ていきましょう。

「ビッグローブ光」に申し込む

(出典：ビッグローブ光申込サイト)

「NURO光」から「ビッグローブ光」へ乗り換える手順の最初は、ビッグローブ光への申し込みを行うことです。

「え？NURO光の解約は後なの？」と、感じる方もいらっしゃるでしょうが、これはインターネットの利用できない期間を生じさせないための、大事なポイントの一つです。

NURO光を導入なさったときもそうだったと思いますが、光回線は申し込んでからすぐ利用ができるわけでなく、工事が行われる日にちまでには一定の期間が生じます。

NURO光を先に解約してしまい、ビッグローブ光が開通するまでの空白の期間が生じると、インターネットが利用できない状態が発生します。

それを避けるために、ビッグローブ光への申し込みは先に行います。

提供エリアになっているか？確認

ビッグローブ光は光回線にNTT東西のフレッツ光を使う、「光コラボ」という形態で提供されています。

そのため、フレッツ光が利用できる場所・利用できるマンション集合住宅なら、ビッグローブ光は利用することができます。

NURO光の提供エリアに比べて、フレッツ光の提供エリアは日本全国に幅広く、正確な数字は発表されていませんが、人口エリアカバー率として、東日本では概ね95%以上、西日本では概ね93%以上だと言われています。

NURO光が利用できていた場所で、フレッツ光（ビッグローブ光）が利用できないことは極めて少ないと言えます。

ビッグローブ光を申し込む窓口は？

ビッグローブ光を新規契約で申し込む窓口は、公式HPよりもオンライン専門代理店を利用した方が、公式特典に加えて代理店独自の特典も併用できるのでお得になります。

電話での申し込みも可能です

0120-93-2299

提供エリアについて、調べてもらうことも可能です。

今なら、ビッグローブ光を新規導入すると、最大55,000円のキャッシュバックが受け取れるキャンペーンが行われています。

回線導入工事日のスケジュールを確定させる

次は、ビッグローブ光の回線導入工事をする日程を確定させます。

「すでにNURO光の光回線が入っているのに、それをそのまま利用することはできないの？」とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、NURO光の光回線とビッグローブ光の光回線は全く別なので、新たな回線導入工事が必要になります。

光回線の工事は立ち会いが必要で、NURO光の導入工事に際しては、「宅内工事」「屋外工事」を2日間の別の日程で行った方も多いと思いますが、ビッグローブ光は1日の工事で完了します。

申込時に伝えた電話番号に、工事業者からスケジュール確認の連絡が入ります。

工事には立ち会いが必要なので、ご自身の空きスケジュールと工事業者の空きスケジュールを擦り合わせて、工事する日にちを確定させてください。

ビッグローブ光の開通までの期間は？

前述のように、ビッグローブ光はNTT東西の光回線フレッツ光を使っているので、NTTが多数の工事業者を抱えていることから、NURO光に比べて工事完了までの期間は大幅に短くなっています。

具体的には、戸建て・マンション集合住宅を問わず、概ね申込みから開通するまでの期間は2週間から1ヵ月程度とお考えください。

ただし、春先や秋口など人の移動が多い時期には工事が混み合い、余分に時間がかかる可能性があります。

NURO光の解約日を確定させる

ビッグローブ光の工事日程が確定したら、次にNURO光の解約手続きを行います。

NURO光の解約日は、ビッグローブ光の工事日以降にすることで、インターネットが利用できない期間は生じなくなります。

NURO光の解約手続き窓口

NURO光の解約は、以下で行うことができます。

電話

0120-65-3810（対応時間9：00〜18：00）

オンライン

NURO光の解約費用を抑えるポイント

NURO光の解約の際にかかる費用について、費用を抑えるポイントと共に解説します。

解約金

NURO光では契約期間が無いプランの他に、2年契約・3年契約のプランがあり、解約時に支払う解約金が異なってきます。

また、2022年7月にプラン改定が行われていて、解約金の金額内容も変更されています。

そのため、2022年6月以前に契約していた場合と、2022年7月以降に契約している場合で、内容が異なります。

「うちは、契約期間以上利用しているから関係無い」と、お考えになるのは間違いです。

契約期間が終了した後に、3ヵ月間の違約金が発生しない「解約月」があり、その後にまた契約期間になる契約になっています。

2年契約の場合は解約月経過後に再度2年間、3年契約の場合は解約月経過後に再度2年間の契約が始まります。

（出典：NURO光）

無料解約期間（解約月）にNURO光を解約すれば、解約金の発生を防ぐことができますが、それ以外の期間では以下の違約金が発生します。

2ギガ旧プラン

2022年6月までに契約したプランで、2年契約・3年契約では解約月以外の解約時には10,450円を支払う契約になっています。

これを避けるには、上記の無料解約期間にNURO光の解約をする必要があります。

契約期間が無いプランの場合は、解約金は発生しません。

2ギガ現行プラン

2022年7月以降に契約したプランで、2年契約・3年契約では解約月以外の解約時には3年契約で3,850円・2年契約で3,740円を支払う契約になっています。

これを避けるには、上記の無料解約期間にNURO光の解約をする必要があります。

契約期間が無いプランの場合は、解約金は発生しません。

10ギガ旧プラン

2022年6月までに契約した10ギガプランで、3年契約では解約月以外の解約時には22,000円を支払う契約になっています。

これを避けるには、上記の無料解約期間にNURO光の解約をする必要があります。

契約期間が無いプランの場合は、解約金は発生しません。

10ギガ現行プラン

2022年7月以降に契約した10ギガプランで、3年契約では解約月以外の解約時には4,400円を支払う契約になっています。

これを避けるには、上記の無料解約期間にNURO光の解約をする必要があります。

契約期間が無いプランの場合は、解約金は発生しません。

工事費残債

NURO光の工事費は新規契約では基本的に無料で行われたケースが多いですが、これは工事費を36回（24回）の分割で支払う契約になっていて、毎月の分割費用分が都度割引されているため、3年間（2年間）利用すれば実質工事費が無料になるということです。

契約によって回数（年数）は異なっていて、工事費の分割支払いが完了する前に解約した場合は、工事費の残債を精算する必要があります。

2ギガ旧プラン

たとえば、3年契約のNURO 光 G2Tを2年半で解約する場合、1,222円×6ヵ月＝7,332円の工事費用残債が発生します。

2年契約のNURO 光 G2Dや契約期間の無いNURO 光 G2Nでは、2024年7月以降では基本的に工事分割費用は完済しているため、残債はありません。

2ギガ現行プラン

たとえば、2年で解約した場合を考えてみましょう。

3年契約のプランを2年で解約した場合、1,222円×12回＝14,664円の工事費残債を精算する必要があります。

2年契約と契約期間無しの場合は、2年で完済しているので、それ以降の解約では工事費残債はありません。

10ギガ旧プラン

たとえば、2年半で解約した場合を考えてみましょう。

3年契約のプランを、1,833円×6回＝10,998円の工事費残債を精算する必要があります。

10ギガ現行プラン

たとえば、2年で解約した場合を考えてみましょう。

1,222円×12回＝14,664円の工事費残債を精算する必要があります。

配線撤去費用

NURO光を撤去する際には、撤去費用として11,000円がかかります。

これは必ずしもかかる費用ではなく、撤去しなければ費用は発生しません。

戸建て自己物件の場合の多くは問題ありませんが、賃貸物件やマンション集合住宅では、配線の撤去について管理者や大家さんに問い合わせてください。

ビッグローブ光の工事が行われる

ビッグローブ光の基本工事費は28,600円ですが、今なら工事費実質無料で導入できます。

1ヶ月目880円・2～36ヶ月目792円の36回分割払が基本ですが、毎月同額の割引が受けられるため、3年間の利用で実質工事費は無料になります。

申し込んでおいた工事日には、いよいよビッグローブ光の工事が行われます。

工事が完了すれば、ビッグローブ光が開通して利用できるようになります。

簡単に当日行われる工事内容について、見ていきましょう。

一戸建て住宅の工事

（出典：NTT東日本）

近くまで来ている光ファイバーケーブルを、電柱から建物の外壁まで引き込んで、屋内へケーブルを通します。

電話線の配線を利用して併用するケースや、エアコンのダクトの隙間等から引き込む事が出来ることが大半で、多くの場合では壁に穴を開ける必要はありません。

光ケーブルを室内へ引き込んだ後に、光コンセントを設置します。

当日の立ち会いの中で、工事業者さんに引き込む場所や、光コンセントの設置場所についてご相談ください。

光コンセントを設置する部屋に、ONUやWi-Fiルーターなどの機材を置くケースが多いので、今後の使い勝手を考えてNURO光を利用していた部屋である必要はありません。

工事に必要な時間は、特に途中で問題が起きない限り、概ね1時間から2時間程度で完了します。

マンション集合住宅の工事

（出典：NTT東日本）

マンション集合住宅では、外から各戸に光回線を引き込むのではなく、マンション内の共有スペースまで引き込み工事の終わっているフレッツ光を、建物内の配線を利用して各戸に接続を行い、光コンセントを設置します。

光コンセントを設置する場所に、ONUやWi-Fiルーターを置くケースが多いので、今後の使い勝手を考えて、工事当日の立ち会い時にご相談ください。

建物の形状や状況によって変化しますが、特に途中で問題が起きない限り、概ね1時間から2時間程度で完了します。

引っ越し移転時の工事費用がビッグローブ光なら無料

引っ越しがある程度予想されている転勤族の方や、引っ越しする予定がある方にもビッグローブ光がおすすめです。

ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。

ビッグローブ光が開通する

工事完了後には工事業者による通信テストが行われ、問題が無ければ工事は完了して、ビッグローブ光が開通します。

NURO光をご利用中は、ONU（光回線の光信号をデジタルデータに変換する機器です）と、Wi-Fiルーターが一体型の機材がレンタルされていましたが、NURO光の解約に伴って返却する必要があります。

ビッグローブ光では、ONUは無償でレンタルされますが、Wi-Fiルーターは別途用意する必要があります。

（出典：NTT西日本）

代理店申し込みならWi-Fiルータープレゼントも

(出典：ビッグローブ光申込サイト)

Wi-Fiルーターはご自身で購入しても良いのですが、代理店でビッグローブ光を申し込めば、Wi-Fiルーターがプレゼントされるキャンペーンが行われています。

Wi-Fiの設定

NURO光で利用していたWi-Fiの設定は利用ができなくなるので、スマホなどWi-Fiを利用する機器には新たに設定を行う必要があります。

利用する機器でルーターに記載されている「SSID」を探して、パスワードを入力すればOKです。

NURO光でレンタルしている機材等の返却

ビッグローブ光が開通したら、NURO光でレンタルしていた機材を返却します。

レンタル機器のNURO光への返却は、指定の運送業者が自宅まで回収に来てもらえます。

NURO光に返却するもの

契約していたプランによって、返却する機材は異なります。

2ギガプラン

（出典：NURO光）

NURO 光 でんわを利用していた場合は以下も加わります

（出典：NURO光）

ケーブル類はつい忘れがちです、ご注意ください。

10ギガプラン

（出典：NURO光）

NURO 光 でんわを利用していた場合は以下も加わります

（出典：NURO光）

ケーブル類はつい忘れがちです、ご注意ください。

auユーザーが「NURO光」から「ビッグローブ光」乗り換えでコスパはどうなる！？

auスマホプランをご利用中のNURO光ユーザーが、「ビッグローブ光」に乗り換えた場合、通信費トータル費用はどうなるのか？家族3人のケースでシミュレーションしてみましょう。

自宅でNURO光をご利用中のユーザーならお解りかと思いますが、スマホプランで最もデータを消費する自宅では、Wi-Fiを使うため契約しているスマホプランのギガを消費しません。

自宅でWi-Fiが利用できるスマホユーザーの多くは、月に3GB未満程度の利用に収まっています。

月に3GB未満程度利用する前提で、計算を進めていきます。

「NURO光」＋「au」の場合

auのスマホプランで利用者の多い「使い放題MAX 5Gプラン」は、月額料金は7,238円ですが、3人以上の家族で利用すると適用される家族割で1,100円、月に3GB未満利用時に適用される1,650円の割引を入れると、スマホ1台あたりの月額料金は4,488円になります。

家族3人でNURO光とauスマホプランを利用した場合の通信費トータル費用は、以下になります。

通信費トータル費用は、月額18,477円になります。

「ビッグローブ光」＋「au」の場合

ビッグローブ光にauを併用すると、家族割と3GB未満割に加えて、セット割1,100円が加わり、スマホ1台あたりの月額料金は3,388円になります。

家族3人でビッグローブ光とauスマホプランを利用した場合の通信費トータル費用は、以下になります。

通信費トータル費用は、マンション利用で14,355円・戸建て利用で15,455円になります。

マンション利用の場合、NURO光利用中と比較して、毎月4,122円安くなります。

戸建て利用の場合、NURO光利用中と比較して、毎月3,022円安くなります。

年間では、マンション利用で49,464円・戸建てでは36,264円の節約になり、コスパは大幅に向上します。

「ビッグローブ光」＋「UQモバイル」に乗り換えれば更にコスパは良くなる

（出典：UQ mobile公式サイト）

auスマホユーザーは、光回線をビッグローブ光に乗り換えることで、通信費トータル費用のコスパは大幅に向上しますが、auのサブブランド「UQモバイル」にスマホプランも乗り換えれば、更にコスパは向上します。

auサブブランドのUQモバイルは、auと全く同じの電波や回線が利用できるのに、安価な月額料金が設定されていて、auで購入したスマートフォンを、UQモバイルに乗り換え後も快適に利用できます。

光回線のビッグローブ光と、auのサブブランドであるUQモバイルを併用する事で、スマホ1台につき最大毎月1,100円のセット割が10契約まで適用が受けられます。

auの無制限プランで小容量割が適用されるには3GBの制約がありますが、UQモバイルは1GB余裕がある月に4GB容量の「ミニミニプラン」にセット割を適用すれば、スマホ1台あたり月額1,265円で利用できます。

同様に家族3人で利用した場合の、通信費トータル費用を計算してみましょう。

＊auPAYカードで支払う場合

通信費トータル費用は、マンション利用で7,986円・戸建て利用で9,086円になります。

マンション利用の場合、NURO光利用中と比較して、毎月10,491円安くなります。

戸建て利用の場合、NURO光利用中と比較して、毎月9,391円安くなります。

年間では、マンション利用で125,892円・戸建てでは112,692円の節約が可能になり、コスパは大幅に向上します。

auからUQモバイルへの乗り換え

auからUQモバイルへの乗り換えは、同じKDDIが運営しているので容易に行えます。

UQモバイルを申し込む時に、auで利用している電話番号を使うMNPである旨を伝えるだけで、別の事前手続きは不要です。

UQモバイルへの乗り換え完了後には、auは自動的に解約されます。